Where the Wild Things Are
昔は僕も子供だったことを忘れないために。
ヒューマン・ネイチュア (Human Nature )、エターナル・サンシャイン (Eternal Sunshine of the Spotless Mind)、恋愛睡眠のすすめ (The Science of Sleep) などの、暖かみある名作を撮る映画監督ミシェル・ゴンドリーの最新作、Be Kind Rewind を見てきました。感動の勢い余っての投稿ですが、予告編や公式サイト以上のことは書いてませんので、ネタばれご心配なく。
発電所の隣に住んでいるジェリー (Jack Black) は、ある事故のせいで体に磁気を帯びてしまいます。さらに親友のマイク (Mos Def) が働く寂れたレンタルビデオ屋「Be Kind Rewind」を訪れた時、ひょんなことから店のVHSテープをすべてダメにしてしまい悲惨な事に。マイクはカタログを買い替えるはめになったと嘆くが、ジェリーは解決策に自分たちで撮影することを提案し、彼らのリメイク版映画製作が始まります。
劇中、作品タイトル数に限りがありレンタル代金も高い訳を、ジェリーが「スウェーディング」(スウェーデン化:スウェーデンは物事をより良くするから)のためだと力説(言い訳?)しているのが絶妙。公式サイトでもスウィーディング推奨してたり、監督自身が予告編をスウィーディングしてたりと、かなり素敵なタームです。
タイトルの「Be Kind Rewind」(劇中で店名は be Kind re Wind 的な感じに見えるようにもなっている)が何を意味するかはさておき、昨今騒がれている著作権問題や、創造的活動に関しても改めて考えさせてくれる、センスのよいコメディ映画。

公式サイト Be Kind Rewind

USA、ユタ州の銅山
カナダの写真家/芸術家、エドワード・バーティンスキー の写す風景写真がすごい。
鉱山や採石場、油田や産廃処理場などの壮大で凄まじい風景を撮影。その写真で見る自然は、よりよい生活の代償として傷つき、破壊されているのに、荘厳さを失っていません。

カナダ、オンタリオ州のニッケル鉱山

USA、カリフォルニア州のタイヤ廃棄所

バングラディッシュの船舶廃棄地域
そして2006年に、彼の作品を題材に “Manufactured Landscape” というドキュメンタリー映画が作られています。工業化と共に進行する環境問題がメインテーマに置かれていますが、単純な善悪の問題で片付けられておらず、見る者に疑問を投げかける、興味深いフィルムです。
監督:Jennifer Baichwal
リリース:2006
リンク:エドワード・バーティンスキー
監督:Ron Fricke
リリース:1992年
映像と音楽のみで構成されているシネマトグラフィックなドキュメント映画。
世界24カ国で撮影されたシーンは、文化背景や視覚効果で関連づけられ、つなぎ合せられている。悠久の昔から創られてきた神々しいまでの自然美と、限られた生命をつむぎ拡張する我々の文明。メッセージを伝えるイメージはシンプルで力強く、改めて地球と私たちのつながりについて考えさせてくれます。
微速度コマ落とし(*1)と、ロングトラッキングショット(*2)を巧みに使った叙情的で美しい映像表現。まだ見ておられない方は必見です!
*1: 通常より遅いレートで撮影する事で、映写時に時間経過が早送りされているように見せる技法
*2: カメラを小型線路上に設置し、動かしながら撮影する技法